営業採用ガイド

Levelaの営業に、どんな人が向いているか

実データ44名の成約率から、採用で見るべき条件を特定する / 成約率:2026年5〜7月(3ヶ月)/ 出社:2026年8月1〜7日

→ SNSCLUB生21名だけに絞った分析はこちら

結論

検証できた9つの軸のうち、成約率を実際に分けていたのは3つだけでした。世間的に語られやすい「SNSCLUB生かどうか」「勤続の長さ」は、成約率をまったく説明しませんでした。

採用で見るべきは ①オフィスに通えるか ②フルコミットできるか ③(紹介なら)誰の紹介か
見なくてよいのは SNSCLUB生かどうか・勤続の長さ・出社日数の多さ
出社組の成約率
30.5% / 32名
オンライン組の成約率
26.4% / 12名
フルコミット
30.1%
副業
21.5% 到達者0名

1. 検証した9軸と、その結果

対象は営業プレイヤー44名(統括・管理部を除く、期間内に着座実績のある人)。成約率=成約(着金)÷着座。「30%到達率」は成約率30%以上に届いた人の割合です。

結果中身
出社できるか
=通える距離に住んでいるか
効く+4.1pt
到達率+19pt
出社組30.5%(30%到達44%)vs オンライン組26.4%(同25%)
フルコミットか副業か 効く+8.6pt フルコミット30.1% vs 副業21.5%。副業4名は全員30%未達
採用チャネル 効く3.1倍 採用1名あたり成約:Instagram 20.0件/SnsClub 13.0件/リファラル 6.4件
誰の紹介か 効く(要注意)0〜33% 紹介者別に被紹介者の成約率0〜33%、退職率0〜100%と極端に割れる
性別 弱い+1.3pt 女性30.2%(到達率50%)vs 男性28.9%(同27%)。到達率の差は大きいが要検証
SNSCLUB生かどうか 効かない−1.3pt SNSCLUB生28.9% vs 非SNSCLUB30.1%。ほぼ同じ(ただし到達率は33%対43%)
勤続の長さ 効かない0.7pt 6ヶ月未満28.7%/6〜11ヶ月28.0%/12ヶ月以上28.0%と横一線
出社日数の多さ 効かないr=−0.18 0〜1日31.4%/2〜4日29.8%/5〜7日30.5%。日数と成約率は無関係
年齢 効かない5.1pt 24歳以下27.0%/25〜29歳30.7%/30〜34歳32.1%/35歳以上26.8%(相関 r=+0.06)。年齢判明34名

2. 出社の仮説検証:「近い人は成約率が良い」は半分正しい

ご指摘のとおり出社しているメンバーの方が成約率は高いという結果でした。ただし「出社日数が多いほど良い」わけではありません。この2つは意味がまったく違います。

出社組 vs オンライン組 目標30% 30.5% 出社組 32名・着座2,234 26.4% オンライン組 12名・着座736 +4.1pt 到達率は 44% vs 25% 35% 0%
出社しているかどうかでは、成約率で4.1pt、30%到達率で19ptの差がついた。
出社日数帯別(出社組32名) 30% 31.4% 0〜1日 10名 29.8% 2〜4日 9名 30.5% 5〜7日 13名 35% 0%
日数を増やしても成約率は動かない(相関係数 −0.18)。ほぼ横一線。
出社日数 × 成約率(出社組32名・円の大きさ=着座数) 成約率30%ライン 60% 30% 0% 出社日数(7日中)
右に行くほど(出社が多いほど)上に上がる、という傾向は見られない。大きい円=母数の多い人も上下に散らばっている。
読み方:差がついたのは「出社という働き方が取れるかどうか」であって、「出社の頻度」ではありません。つまりこれはマネジメントで増やす変数ではなく、採用時点で決まっている条件です。通える距離に住んでいる人を採ることには意味がありますが、既存メンバーの出社日数を増やしても成約率は上がらない可能性が高い、ということになります。
この結論の限界:出社データは8/1〜8/7の1週間分、成約率は5〜7月の3ヶ月分で、期間が一致していません。また出社組にはフルコミットが多いなど属性が偏っており、「出社の効果」と「フルコミットの効果」を分離できていません。方向性の参考にはなりますが、因果の証明ではありません。

3. Levelaの営業に向いている人(採用ペルソナ)

必須条件(外すと成約率が明確に落ちる)

  1. オフィスに通える距離に住んでいる ─ 出社組は+4.1pt、30%到達率は19pt高い。週何日来るかは問わない
  2. フルコミットできる ─ 副業メンバーは成約率21.5%で、4名中30%到達がゼロ。8.6ptの差は今回検証した中で最大

見なくてよい条件(成績と関係がなかった)

  • SNSCLUB生かどうか ─ 28.9% vs 30.1%。出身で成績は決まらない。SNSCLUB生を優遇も冷遇もする根拠はない
  • 経験の長さ ─ 入社6ヶ月未満と12ヶ月以上で成約率が同じ。長くいれば上がるわけではない

採用チャネルの優先順位

「採用1名あたりが3ヶ月で生む成約数」で比べると差は3倍あります。

チャネル採用数1名あたり成約退職率30%到達率評価
Instagram1420.0件14.3%50.0% 全指標で最良。ただし平均在籍8.4ヶ月と長く、その分を割り引く必要あり
SnsClub2213.0件22.7%21.4% 在籍4.9ヶ月でこの生産性。母集団として有望
リファラル536.4件30.2%26.7% 最多だが3指標すべて最下位。量に頼りすぎている
最大の課題:採用の44.5%を占めるリファラルが、生産性も定着率も最下位です。ただし「リファラルが悪い」のではなく「誰の紹介か」で決まっています。山口有紗の紹介4名は成約率32.3%だが退職率50%、足立智弥の紹介7名は成約0件、下田祐菜の紹介3名は退職ゼロだが成約率18.6%。紹介者単位で見ないと判断を誤ります。

4. 採用KPI(3つの関門)

1つでも下回ったら、その採用は失敗と見なす設計です。数を採っても辞められたら意味がなく、残っても30%に届かなければ戦力になりません。

関門KPI現状合格ライン下回ったときの手
① 量チャネル別の採用数と構成比 リファラル50.0%/SnsClub22.6%/Instagram19.4%(稼働62名) 単一チャネルが50%を超えない 依存チャネルが細る前に第2チャネルを作る
② 定着退職率(採用〜現在) リファラル30.2%/SnsClub22.7%/Instagram14.3% チャネル別25%以下 紹介者別まで分解して原因を特定する
③ 戦力化30%到達率/採用1名あたり成約 到達率:リファラル26.7%/SnsClub21.4%/Instagram50.0% 到達率35%以上・1名あたり3ヶ月10件以上 採用の問題か育成の問題かを切り分ける

選考プロセスへの落とし込み

  1. 書類段階で通勤時間を必須項目にする ─ 今回いちばん効いた条件が、現在の選考で確認されていない
  2. フルコミット可否を合否条件として明示する ─ 副業前提の応募は、成約率が8.6pt低い前提で判断する
  3. リファラルは紹介者の過去実績を添えて起票する ─ 退職率50%超の紹介者からの応募は、通常より慎重に見る
  4. SNSCLUB生かどうかは合否判断に使わない ─ 成績と無関係であることがデータで出ている

5. 採用か育成か:同じ物差しで比べる

成約を増やす手段は採用だけではありません。既存メンバーの底上げと同じ単位で比較すると、判断が早くなります。

既存の底上げ(10〜29%帯14名を30%へ)
+52件 / 3ヶ月
同じ量を採用で作る場合
5〜6名 の採用が必要

1名あたり成約を10件(合格ライン)として計算。採用は定着リスクと立ち上がり期間を伴うため、既存14名の底上げの方が確実性は高いと言えます。採用はチャネルの質を上げてから量を増やす順序が合理的です。

6. 次に取るべきデータ

今回「測定不能」だった軸は、名簿に列が無いことが原因です。項目を足せば次回から検証できます。

項目なぜ要るか取得方法
年齢(残り10名) ②メンバー一覧に年齢列が追加され34名分が判明。残り10名が埋まれば年齢の結論が確定する 未入力:大谷みくに・関口愛里・三浦拓迪・和佐田舞緒・西岡駿ほか。名簿にも列を追加して一元化したい
通勤時間・最寄駅 今回いちばん効いた条件なのに、代理指標(出社日数)でしか測れていない 入社時アンケート。既存メンバーは1回の全員回答で揃う
応募区分の細分 本人応募/社員リファラル/講師リファラルが「採用種別」に混在している 流入元(上位)と応募区分(下位)の2階層に分ける
面接評価スコア 選考で何を見れば戦力化するのかが検証できない 面接シートを構造化し、項目別スコアを名簿に転記
数字の出どころ:成約率は sales-kpi(app.levela.co.jp/data「営業分析」と同一ロジック)2026/05/01〜07/31、面談日ベース、営業代行除外。属性は営業メンバー一覧SS「属性別リスト」。出社は8/1〜8/7の提供データ。対象は営業プレイヤー44名(統括・管理部を除く)。詳細データは「営業組織図 × 成約率分析」スプレッドシートの①〜⑥タブ。